おめでとうのきもち
先日、私の誕生日だった。
みんな休みだったが、嫁さんと長男は用事で外出。
昼食後、長女(小2)が何やらごそごそやってる。
「おとーさん!見たらだめ!」
ふーむ、何やら誕生日の為に用意してくれているのか。
「あのね、夕方におかーさんたちが帰ってくる前で、下に降りてきたらダメ」
「え?そーなの?」
「うん、だめ」
それは仕方ない。と言うことで2Fに引きこもって仕事やら個人的何やら。
下ではバタバタ・・シーン・・・がさがさ。
何も言われなかったら「空き巣か!?」と疑うような音がしている。
で、経つこと3時間。やっと嫁さんたちが帰ってくる。
しばらくして
「おとーさん!おりてきていいよー!」
はいはい。降りますよ~。っと、1Fの今のドアを開けると
部屋のいたるところに折り紙を切って丸めてつなげるリングの飾りが。
「こっちこっち、きて」
と、和室のほうに連れていかれる。
天井の照明から、何やら円錐を二つくっつけたようなものがぶら下がってて
で、そこからだらーんと、糸がぶら下がっている。
「このひも、引いて!」
これって、もしかして・・?っと、引くと
くっつけてあった円錐が二つにパックリ割れて、
中から大量の紙吹雪と「おとうさんたんじょうびおめでとう」と書かれた紙が垂れ下がってきた。
すげぇ、久寿玉だよ、これ。
「おとーさん!たんじょうびおめでとー!」
「おおおお、ありがとう!これ、自分で作ったん?」
「うん、前にレストランに行ったとき、こんなのがあったでしょ。
あれを真似しようと思ったけど、丸がうまく作れなかったから三角にした。」
すんげー!素直に感動した。
祝ってくれる気持ちももちろん、こういうのを自分で作ってくれたのが嬉しい。
普段は、何かあったら「おとーさん、これって何?」「これやってー」とか、
すぐに頼ってくるのに、今回は全部自力だ。
久寿玉なんか、今までの人生で数度しか見たことないだろうに、自分なりの解釈と工夫で作ってる。
こういうのって、気持ちが無いとできない事だと思う。
ちゃんと、「おめでとう」って気持ちがあるから作ってくれたんだよなー。
ありがとう、娘。
この誕生日とあなたの気持ちは、お父さんの心に残ります。